2017年02月13日

『全身TATOO&ピアスな不良中年が半身マヒになってただいま元気にリハビリ日記』♯020

『全身TATOO&ピアスな不良中年が半身マヒになってただいま元気にリハビリ日記』♯020





リハビリするひと。

白本 朋求(シラモト トモキ)
1964年10月14日大分県日田市生まれ。
建設省役員の父親の仕事の関係で、高校卒業まで九州で過ごす。
その後、2浪して法政大学経済学部に入学するも学費未納で3年で中退。
以降、様々なアルバイトに従事。新聞社、業界紙等で契約社員。出版業界紙で書籍の編集、執筆、校正等に関わる。
これらの仕事を辞め、某タレントのマネージャーを1年間勤める。
その繋がりからフィリピンでの事業に着手、独立し、フィリピンはカビテで衣料を中心とした日本製品の中古ショップを開店した。
ショップのさらなる拡大を目論み、帰国するも、脳出血で倒れ、長期入院。退院して現在、リハビリに奮闘中。


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入院中から、ネットで片麻痺、脳出血、リハビリなどで検索した動画をよく見てるんだが、けっこうあるんだねー。

懸命にリハビリに取り組んでる姿から、歩く走る、クルマの運転、料理、自転車、釣り、スキー、ゴルフ、水泳まで様々。


それに加えてよくあるのが、「何日何ヶ月で動いた、奇跡の回復、まだあきらめるのは早い、自宅で簡単にできる、動くコツ、楽になる」などの言葉をうたい文句にした民間?のリハビリ施術。

宣伝だろうけど。


最初は、そういう動画も熱心に見てた。

効果ありそうなものは自分流で試したりもした。

が、今では、こうしたものは、ほとんど意味がないと考える。



そりゃ、プラシーボ効果(暗示によって病状が好転すること)で一時期麻痺が治ったように思うことはあっても、結局は同じ、すぐに元に戻るだろう。

なぜならそんなに簡単に神経が再生するわきゃないからだ。




もう50代の俺だったら、若い人と比べると、もっと遅いだろう。

例えば、何か効果のありそうなリハビリがあったら、それを長い間、コツコツと繰り返すしかないと思う。

何年かけても。効果のほどは人それぞれでも、モクモクと繰り返すことによって、ほんの少し1ミリ以下でも効果は上がっていくと思う。

実際、うんともすんとも言わなかった右腕が、けっこう上がるようになったし、動くようになった。親指と人差し指だったら少し動くし。


入院中、車イスだったのが、1万歩以上、2万歩3万歩まで歩けるようになったし。


使わないと筋肉は衰えるので、情けないくらい細〜くなってた麻痺の右脚も、左と同じになり、筋肉の跡がクッキリ出るようになったし。



とにかく、早く、急に、簡単になどということは絶対にないので、あきらめずに、くさらず続けることだ。

俺なんか、こんなカラダになったんだし、もう一生ものだと思ってる。

治る、治らないはどーでもいいくらい。


呼吸や心臓の鼓動と一緒。




リハビリイコール生きることなのだ。








そこで、多分効果的だろうと思ったのが、川平法である。

もうリハビリの世界では有名だが、促通反復療法といって、麻痺のところを何回も何回も動かし刺激することで、神経の再生をうながすものだ。

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鹿児島大学の川平和美教授が開発したもので、鹿児島にリハビリ施設があって、行ってプロにやってもらった方がいいんだけど、そうもいかないので、本を買って自分流で取り組むことにした。


しかも、ホントは介助者が必要なんだけど、年老いた両親じゃムリなので、それも自分で。

動く左手で介助しながら最大限できることをやるのだ。


今やってるのは……

寝て右腕をまっすぐ上げ下げする、
斜めに上げ下げする、
上げてクルクル回す、
横向きに寝て肩甲骨を動かし右腕を前に出す、
気をつけの姿勢から右腕を動かす、つまり内転外転させる、
寝て右ヒジを曲げ伸ばしする、
上半身を動かさずに前腕だけを回し、手首を回内回外させる、
右腕全体を回内回外させる、
右腕の指を一本ずつ曲げ伸ばしさせる、
手首を反らす……



書いてもわからないと思うが、とにかく麻痺の右腕のあらゆる筋肉を動かすことを最低でも100回、まあ、150〜200回くらい繰り返すのだ。


目つぶって動いてることをしっかり意識しながら。

その後か前に、オ○ニーでも使った電マをヒジ近くの内側外側にあて、さらに刺激を与える。

3分くらい。ついでにアソコも(笑)じゃなく、右脚も。

電マなどで振動による刺激を与えて麻痺を軽減することを「痙縮(ケイシュク)を落とす」と言うんだって。



何回も何回もしつこく動かし、さらに強い刺激を与えることで、脳に「ここはホントは動くんだよ」と教え、壊死した細胞以外のところで、ニョロ〜と神経を再生させるのだね。


実際やってるうちに肩は少しだけど動いてきたし、鏡で見ても、あからさまに落ちてる感じがなくなった。

ヒジは曲がったままだけど、右腕を前横と上げるのも可能になった。

効果を実感できたのだ。

やっぱり脳への刺激をリハビリの主眼にした方が効果は大きいんだねー。


神経の再生だからなあ〜。

その刺激も、ただ動かすだけじゃなく、見る、考える、感じる、匂う(はムリか)、味わう(もムリか)、五感をフル稼動させて。







冬期は、外を歩くのでもカラダがこわばることがあるのでやっかいだ。

まあ、長時間歩いてカラダもポカポカになってくると大丈夫なんだが。

どう表現すればいいのか、ポヤ〜ッと麻痺の右半身だけ別世界にいる感じ、現実感がないのだ。

複視なんでさらに。

加えてキューッと内側にくるまってるような。

ホントに麻痺はイヤだ!




また、帰って麻痺の右手を触ると氷のように冷たくなっててビックリすることがある。

でも、左手ほど冷たさや、かじかんでる様子は感じられない。

これも麻痺の影響からなんだろうか?



ここは田舎なんで、外を歩いてて、そんなにいっぱい人に出会うということは少ないのだが、たまに人がいると、とんでもなく麻痺のブザマなカラダが恥ずかしくなることがある。

特に若い連中。


さらに女の子。


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たいてい向こうは挨拶してくれたり、道をゆずってくれたり、やさしいのだが(多分障害者だと思って)、勝手に俺が下を向いたり、避けたりしてしまうのだ。


片麻痺オヤジなんか全然気にもしてないと思うけど。

元巨人軍監督の長嶋茂雄さんが、脳梗塞で同じく半身麻痺となり、誰かの葬儀で麻痺の手をポケットに入れてて批判されたが、気持ちはとってもよくわかる。

麻痺を知らないアホ連中がそういう批判をするのだと思ったが、麻痺の右腕がプラ〜ンとしてたり、緊張してキュッと内側に曲がってたりすると、とてつもなくイヤなのだ。

そんなこと気にしても誰も何とも思わないよってのは、その通りだし、理解できないだろう。

でも…なのだ。


下半身よりも上半身、腕は特に。これ以上ブザマな姿をさらしたくないってのがあるのかもしれないね。

長嶋さんくらいの有名人となればなおさらだろうな。

また、神経が通ってなく自分の力で動かせないので、歩いてると振動でプランプラン動いて、肩が痛くなることもしばしば。

俺も麻痺の右手は、いつもポケットに突っ込んでる。

夏なんかにシャツ一枚でポケットが使えないときは、ムリヤリ指を開いてハンカチを握らせてる。




つづく

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