〈干物女子〉さん

あまりにも爆笑したというか脱力したというか、
誰かにいいたくて、いつも拝見しているこのサイトに
投稿させていただきました!
あまりの暑さに夜眠れなくて、
新しくできたドン・キホーテにゴザを買いにいったときのお話。
店内をさんざん探し回ったのですが、どうしても見当たらず、
しかたなく、しゃがんで品出ししていた女性店員さんにお声を掛けました。
「ほんとにさんざん探したんだけどみつからなくて。
お忙しいところ、本当に申し訳ありません!」
ということばを胸にしまって、
「あのう、ちょっといいですか」
と声を掛けました。
即座に立ち上がった店員さん、
おそらく韓国の方のようだったので、
ちょっとだけ躊躇してしまいました。
「はたしてゴザが何か知ってるだろうか。
いや当然知ってるはず。だってゴザは日本古来の伝統的な
敷物だし、日本で働いてらっしゃるのだから、それくらいは」
そんな葛藤が一瞬あったのは確かです。
ちょっとだけ間があって、
「あの、ゴザを探してるんですが見当たらなくて」
そうお聞きしました。どうか知ってますように、そう胸で手を合わせながら。
そんな私のささやかな願いはあっけなく退けられました。
「ごじゃ?」
わたしは吹き出しそうになるのを必死でこらえつつ、
「いえ、ごじゃ、じゃなくて、ゴ・ザ」
「ゴ・ザ?」
「そう、ゴ・ザ」
「ゴ・ザ、ってなんですか?」
わたしはもう帰りたくてしかたありませんでした。
でもここで帰ると彼女に失礼だろうと思い、
なんとか説明してあげようと思ったのですが、どう説明すればいいのかわかりませんでした。
「あの、ゴザというのは、畳をうすーくした敷物で」
そういうと彼女、満面の笑みを浮かべて、
わたしを手招きするのです。
わたしはもう伝わったことがうれしくて
つい満面の笑みを浮かべてあとをついていきました。
迷路みたいな店内を右に左に曲がったところの通路に積んであるものを
彼女がポンポンと叩きました。
それはゴザとは程遠い、
これで寝たら10分で脱水症状で昇天しそうな分厚いマットでした。
ゴザとのギャップがあまりにもありすぎて、
わたしはとっさに満面の笑みのまま、
胸の前で手を振ってその場を立ち去ってしまいました、
彼女には悪いことをしたとは思いつつ、
でも、お店を出たあと、なんだか暑さも忘れて
楽しい気持ちになりました。
違う意味で気分がリセットできた出来事でした。
Re:管理人
〈干物女子〉さん
ご投稿、ありがとうございます。
「干物女子」さん、分厚いマットをポンポンされたときに
「これは違うでゴジャる」といってほしかったですねえ。
でも、こういうことありますよね。
本来なら知識のない店員さんに不快な思いを抱くところですが、
まあご気分もリセットされたとのことで、
結果オーライですね。
さぞ、店員さんのひとがらがよかったんでしょうね。
暑い日が続きますが、
干物になる前に早くゴザを手に入れてください!
